学会展示

第68回日本音声言語医学会総会・学術講演会に併設される機器展示へ、りすめるを出展いたしました(2023/10/5-6)

第68回日本音声言語医学会総会・学術講演会」が開催され、そこで併設される機器展示へ、りすめるを出展いたしました。開催期間中はご多忙のなか、ご来場くださいまして誠にありがとうございました。

学会特別イベントで有名な歌い手さんによるミニコンサートも開催され、音声と言語によるコミュニケーションの大切さを再認識しましたが、においの大切さも少しはPRできたのではと思っています。

第68回日本音声言語医学会総会・学術講演会での展示風景
学会展示

第29回日本摂食嚥下リハビリテーション学会学術大会に併設される機器展示へ、りすめるを出展いたしました(2023/9/2-3)

第29回 日本摂食嚥下リハビリテーション学会学術大会」が開催され、そこで併設される機器展示へ、りすめるを出展いたしました。開催期間中はご多忙のなか、ご来場くださいまして誠にありがとうございました。

今回の出展では、りすめるの他に電気式人工喉頭ユアトーン(喉頭がんや気管切開・ALS・筋ジス等により話すことが困難な方々の発生を、声帯の代わりに補助する福祉機器です)等も展示しました。

⇧ユアトーンを使い「Happy Birthday」を歌いました。

出展ブースでは出演動画が常に流れていて恥ずかしかったですが、りすめるの問い合わせが増えてうれしいです。動画第2弾もご期待ください!(原口)

別件ですが、りすめるのロゴでアイシングクッキーを作りました!

豆知識

嗅覚と味覚の関係その2

こんにちは。いつもブログをお読みいただき、ありがとうございます。

りすめるの製品紹介パンフレットの裏面でご紹介していますが、匂い・臭い(以後、「におい」と表記)を感じなくなると味覚に影響し、例えば、食事が美味しく感じられないといった症状などに繋がっていきます*1)。これは一体なぜなのでしょうか?


昨年(2022年)8月1日から2か月間開催された日清オイリオグループ株式会社様×メディバンクス株式会社様主催のWEBセミナー『食を楽しむためのにおいと嚥下の知識』~とろみ調整食品について実体験してみよう~(演者:東京大学医学部附属病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 摂食・嚥下センター長 准教授上羽 瑠美先生)でも同様に「嗅覚と味覚の関係」について、実験を交えた紹介がありました。

実験の内容は、被験者(健常者)が目を閉じた状態で指で鼻を摘まみ「何か」を食べ、その「何か」がわかるか?というものです。結果は、指で鼻を摘まんだ状態では、被験者の方は口に入れた「何か」がわからなかったのですが、摘まんだ指を外すと味を感じ、テクスチャーなどから口に入れたものの正体を推測することができました!(実際はぶどう味のグミで実験をされていました。)この実験は、指で鼻を摘まんだ状態では嗅上皮(鼻腔の上部にあるにおいを感知する部位)に達するにおい分子の量がほとんどなく知覚されないことを示してくれるものでした。

喉頭摘出後の方は、食べ物を通る経路と呼吸の際の空気が通る経路が分離し、呼吸をしても空気の流れ(気流)は口や鼻を通らなくなります*2)ので、この実験のように「常に鼻を摘まんだ状態」で生活をしていることになります。つまり、「におい」を知覚しづらいのです。

同セミナーで上羽先生は、「「におい」を嗅ぐことができなければ、食品や飲料の「味」(甘い、しょっぱいなど)だけはわかりますが、「風味」(おいしさ)はわからない」と仰っていました。
せっかくのお食事です。
少しでもおいしく味わっていただくためにも、鼻や嗅覚の役割を大切にしていきたいですね。

*1)BRisberg-Berlin,etal.:ScreeningandRehabilitationofOlfactionAfterTotalLaryngectomyinSwedishPatients.ArchOtolaryngolHeadNeckSurg.2006Mar; Vol132:301-306

*2)第1回SmellリハWEBセミナーより(北里大学医療衛生学部リハビリテーション学科言語聴覚療法学専攻講師:村上健先生)

学会展示

第98回日本医療機器学会大会メディカルショージャパン&ビジネスエキスポ2023に併設される機器展示へ、りすめるを出展いたしました(2023/6/29-7/1)

第98回日本医療機器学会大会メディカルショージャパン&ビジネスエキスポ2023」が開催され、そこで併設される機器展示へ、りすめるを出展いたしました。開催期間中はご多忙のなか、ご来場くださいまして誠にありがとうございました。

他業種の業者様の参加が多く、医療現場の方以外へりすめるを使うとどう便利なのか、どのような効果があるのかをお伝えし、りすめるを広く知っていただく工夫を考える良いきっかけとなりました。

豆知識

鼻のお手入れについて

こんにちは。いつもブログをお読みいただきましてありがとうございます。
今日は「鼻のお手入れ」についてお話をします。

嗅覚リハビリ(NAIM法、匂い・臭い(以後、「におい」と表記)を嗅ぐ動作など)を行う際、皆さんの鼻の中はキレイな状態でしょうか?鼻くそなど鼻にゴミなどが詰まっている場合、せっかくの気流がゴミに邪魔されて嗅上皮(鼻腔の上部にあるにおいを感知する部位)まで達しないことがあります。

昨年(2022年)8月1日から2か月間開催された日清オイリオグループ株式会社様×メディバンクス株式会社様主催のWEBセミナー『食を楽しむためのにおいと嚥下の知識』~とろみ調整食品について実体験してみよう~(演者:東京大学医学部附属病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 摂食・嚥下センター長 准教授 上羽瑠美先生)でもこのことに触れ、「食べる楽しみ」の観点から、

①食事のおいしさを感じるためには「におい」が重要
②カフ付きカニューレ・喉頭摘出された方は、あおぐなど気流を鼻に入れて、「におい」刺激を入れましょう
③「におい」を感じるために鼻の中のおそうじをしましょう

と「におい」を感じるには鼻の中の状態が影響することをお話されていました。

みなさんも、嗅覚リハビリの前だけでなく定期的に鼻の中のお手入れをしてみてください。

豆知識

喉頭摘出後に嗅覚障害が起こる原因

こんにちは。いつもブログをお読みいただきましてありがとうございます。
今日は喉頭摘出後に嗅覚障害が起こる原因についておはなしをします。

喉頭摘出術を受けると、食べ物を通る経路と呼吸の際の空気が通る経路が分離し、呼吸をしても空気の流れ(気流)は口や鼻を通らなくなります*1)

呼吸をするときに気流が鼻を通らないと、鼻の奥の嗅覚の刺激を受け取る細胞へ匂い・臭い(以後、「におい」と表記)が届かなくなります*2)。そのため、においの鈍化や嗅覚障害を引き起こすと考えられています。

ブログでは、みなさまのお役に立つ情報をこれからも発信していきます。

注記)
*1) 第1回SmellリハWEBセミナーより(北里大学 医療衛生学部 リハビリテーション学科 言語聴覚療法学専攻 講師:村上健先生)。
*2) 山口優実他:喉頭全摘出術後の嗅覚のリハビリテーション.耳鼻63:151∼156,2017.

セミナー

「第2回SmellリハWEBセミナー」を開催しました

2022年1月8日(土)、臨床で喉頭摘出者のリハビリに長年従事、患者会にも参加され、現在講師としてご活躍の村上先生をお招きし「第2回SmellリハWEBセミナー」を開催しました。喉頭摘出後に生じる嗅覚障害、りすめるを使用した喉頭摘出後の嗅覚リハビリテーションの方法について実践を交えて丁寧に分かりやすくお話しいただきました。

当日は総勢35名の医療従事者、福祉従事者の方がご参加下さいました。ご参加いただきました皆様には、この場を借りてお礼申し上げます。ご関心をお持ちいただき、誠にありがとうございました。

これからも皆様のお役に立てるセミナーを企画してまいります。

りすめるで嗅覚リハビリを実践
りすめるで嗅覚リハビリを実践